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2023/9/1 新着情報
【ドラフトへの軌跡2023】第3回 高野颯太(三刀屋) 3年 外野手兼三塁手

2023年10月28日 高校野球秋季中国地区大会 ぶんちゃんしまなみ球場
宇部鴻城9-3三刀屋

 

高野颯太(三刀屋) 3年 外野手兼三塁手 176㎝90㎏ 右投右打

 


© 野球太郎

 ドラフト候補となる選手を追いかけて全国を回っているが、最も訪れる機会が少ないのが中国地方、特に山陰の二県である。チーム数が少なく、なかなか高校から直接プロ入りする選手は少ないが、今年は1人の野手が注目を集めている。それが島根県立三刀屋高校の高野颯太だ。そのプレーを見る機会が訪れたのが昨年秋に広島で行われた中国地区大会だ。第1試合に“広陵のボンズ”の異名をとる真鍋慧が登場することもあって、足を運ぶことを決めた。


 この試合、高野は1番、センターで出場したが、いきなり期待通りのプレーを見せる。第1打席でワンボールからの2球目の変化球をとらえると、打球はレフトスタンド中段に飛び込むホームランとなったのだ。176㎝、90㎏という堂々とした体格からも分かるようにパワーはもちろん大きな魅力だが、相手の先発は変則気味のフォームのサイドスローであり、そのような投手の変化球を一振りで仕留めて最高の結果にできるというのは技術面も高い証拠である。少し前傾した構えでバッターボックスではそれほど大きく見えないものの、トップの形を作る動きはゆったりしており、ボールを長く見ることができるのも長所だ。 


 そして高野の活躍はこの後の打席でも続く。第2打席では初球のストレートをとらえて右中間に運ぶツーベースを放つと、第3打席でも初球の変化球を呼び込んでレフト前に運んで見せたのだ。打ったボールは全てファーストストライクだが、球種は変化球、ストレート、変化球となっており、ただやみくもに振っているわけではないことがよく分かる。好球必打は良い打者の条件の一つであり、それを始めて出場した中国大会の舞台で発揮できるというのも能力の高さの表れと言えるだろう。


サイクルヒットがかかった第4打席はライトフライに倒れ、チームも3対9で敗れて選抜出場を逃したものの、高野の残したインパクトは十分なものだった。残念ながら夏の島根大会では初戦敗退となったが、その試合でもいきなり先頭打者ホームランを放っている。この試合を視察したスカウトに話を聞いたところ、この打席でも最初はタイミングが合っていないように見えたが、打席の中で修正していて感心したとのことだった。また中国地区の高校生については真鍋以外の候補は高野くらいとも話しており、ドラフト対象として評価していることもうかがえた。貴重な右の強打者タイプだけでプロからの需要も高いだけに、山陰の地にドラフト指名の知らせが届く可能性も十分にあるはずだ。


西尾 典文 Norifumi NISHIO


1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などを テーマに野球専門誌に寄稿を開始。2017年からはスカイAのドラフト会議で解説を務め、2021年には仮想ドラフト会議にも出演。
アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材する熱血スポーツライター。

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