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2022/9/9 新着情報
【ドラフトへの軌跡】第6回 西村瑠伊斗(京都外大西) 3年 外野手
2022年7月1日 高校野球練習試合 わかさスタジアム京都
京都外大西10-12滋賀学園
 

西村瑠伊斗(京都外大西) 3年 外野手 178cm 75kg 右投左打



© 野球太郎
 

 以前、浅野翔吾(高松商)のコラムでも触れたが、1年で最も日程を立てるのが難しいのが高校野球の地方大会が本格化する7月である。見るべき選手に優先順位をつけて、各地方大会の日程表とにらめっこしながら予定を立てるが、雨での順延やお目当てのチームが敗退することもあって、大会期間中は何度も計画を修正することになる。今年優先順位が最も高い選手の1人である西村瑠伊斗(京都外大西)は京都大会の開幕戦で登場することとなったが、その日は他の地方大会も多くの好カードがあり頭を悩ませていたが、その約1週間前に練習試合があるという情報を聞き、迷うことなく京都へ向かった。


 しかし好事魔多しとはよく言ったもので、球場に着くと担当スカウトの1人から「西村、体調不良で出るか分からないらしいです。昨日まで発熱していたようで、あっても代打だけかもしれません」と聞かされた時は目の前が真っ暗になった。シートノックでも守備には就かず、ファースト付近でボール渡しをしているのを見て、これは無駄足かと思われたが、配られたメンバー表には練習試合の特別ルールということもあって1番、DHで名前があり、ほっと胸をなでおろすこととなった。


 そしてこの試合で西村はそんな不安をかき消すようなバッティングを見せる。第1打席はストレートの四球で一度もバットを振ることはなかったが、第2打席では外から入ってくる変化球をとらえてセンターオーバーのツーベースを放つ。相手のセンターは打った瞬間に一瞬前に出るような動きを見せたが、打球はその頭上をはるかに超えるものであり、いかに打球がよく伸びていたかが分かるだろう。続く2打席は内野ゴロに倒れたものの。一塁到達タイムはいずれも十分に俊足と言える4.0秒台をマーク。前日までの体調不良で全力疾走は辛かったはずだが、それでも脚力は十分に見せた。そして第5打席ではストレートを弾き返して左中間へツーベース、第6打席でもレフト前ヒットを放ち、結局3安打の猛打賞を記録。構えは少し猫背であまり迫力を感じるものではないが、トップの形は安定しており、何よりもバットコントロールとヘッドの走りは素晴らしいものがあった。


 夏の甲子園出場は逃したものの、京都大会でも6試合で4本のホームランを放ち、11安打中8安打が長打と圧倒的な成績を残している。近畿地区のスカウトからも打撃に関してはナンバーワンという声も聞かれるだけに、ドラフト当日も比較的早い段階で名前を呼ばれることも期待できるだろう。


西尾 典文 Norifumi NISHIO


1979年、愛知県生まれ。大学まで選手としてプレーした後、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から技術解析などを テーマに野球専門誌に寄稿を開始。2017年からはスカイAのドラフト会議で解説を務め、2021年には仮想ドラフト会議にも出演。
アマチュア野球を中心に年間約300試合を取材する熱血スポーツライター。

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